2017年8月18日 (金)

最も危険なアメリカ映画

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町山智浩氏の『最も危険なアメリカ映画-「国民の創生」から「バック・トゥ・ザ・フューチャーまで」-』(集英社)を読んだ。

実はだいぶ前に読んでたのですが、
感想とか書くのが面倒臭かったので放置しておりました。

ですが、
12日に起こりました米ヴァージニア州シャーロッツビルの白人至上主義者の集会での事件を受けまして、
真っ先に頭にこの本が浮かんだので、さらっと御紹介しておこうかな、と思いました。

書店では映画関連の本棚に置かれてあると思いますが、
実はこの本、映画を紹介する内容というよりも、
古くからノアメリカ映画の成り立ちを解説しながら、
主に黒人差別とどのようにして映画がかかわって来たのかを細かく説明した本なのです。

そこには本当に酷い差別意識があって、
それが今も途絶えていないこと、
アメリカ社会に根付いていることを伝えています。

南北戦争で国民が奴隷から解放されようとも、
なかなか人権が認められなかった歴史やなんかにも触れており、
非常に興味深い内容でした。

そういった時代の流れを受けてのタランティーノ作品だったり、
タイトルにもある『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だったりの観方もまた変わって来るやも知れません。

逆に白人至上主義がどのようなものなのか、
今考えるときに役に立つ一冊となることでしょう。

血塗られた歴史と長い暗闇、
映画好きでなくとも是非、御一読戴きたいものです。




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2017年7月27日 (木)

Self-Reference ENGINE

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円城塔の小説『Self-Reference ENGINE』(早川書房)を読んだ。

一応、SFというジャンルになるのだろうか、シュールで摩訶不思議な内容なので、
ひと言ではとても言い表せない。

全20篇のバラバラの短編からなる時空や宇宙を股にかけたとんでもなく壮大な物語なのですが、
読後には全くの無のような感想しか残らない。

かといってつまらないわけでもなく、、、けれども知り合いに薦めるにもちょっとためらわれる謎の一冊。

個人的には前半のそれぞれが孤立したシュールな世界観が少しずつ絡み合って行く様が好きだったのですが、
後半になると巨大知性体の部分がまどろっこしい文章で説明的に広げられるので、
わりと理解するのにしんどかったし、
急に面白さが理数系に方向転換している気がして、今一つ入りきれないのが正直なところでした。

それでも最後まで独特の文章とアイデアとで満ちていて、
大変刺戟的な作品だったので軽く御紹介しときます。

…ときどきぼんやりと妙にこの作品のエピソードを憶い出してしまう変な残響が脳内に未だにあります。

(特に)前半は結構広くオススメ致しますので、是非御一読下さい。

あなたの中の知性体が何かしら刺激を受けるのを期待してます。

p.s.解説文がこんなに有難かった小説は他に無いです。(w



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2017年4月23日 (日)

火花

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又吉直樹先生の芥川賞受賞作『火花』(文春文庫)を文庫化を機に読みました。

ざっくりあらすじを説明すると、
全然売れない若手漫才師の主人公が、
神谷という先輩芸人の師弟関係となり、その彼と過ごした日々を物語として描いた青春小説です。

全体として短いながらも"お笑い"についての論考、希望を伝える良書だと思いました。

僕的には前半がとても好きで、花火大会のシーンとか結構やるな、という感じだったのですが、
ほんとに正直申しますと、「これが芥川賞でいいのか?」という感じで後半は読んでいました。

もっと青春時代の挫折やなんかも描いて欲しかったし、
時間流れの無常さや、友情やなんかも切り込んで欲しかったです。

最後なんてほとんどコントみたいな落とし方してますし、これは話題性が先行したと思われても仕方ないでしょうね。

まぁ、この作品だけがどうってわけではないですけど、
10年くらい前からの芥川賞は明らかに質が落ちているので、
本当にこの作品が一番だったのかも知れませんけど…。

受賞作として読んだ場合、こんな感じで「文学ヲワタ」っていうのが率直な感想になります。

ただ、作家、又吉氏には今後も期待できるというか、
もっといいものを書いてくれそうな予感はあります。

ときどき凄く良い文章もあり、幾つかメモしましたし。

そんな感じで、あまり心には残りませんでしたけど、
さらっと読んでお笑いについて考えてみるのも面白いかも知れないです。

"これ性の笑い"への敬畏を描いた純文学という珍しい作品です。confident

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2017年4月 5日 (水)

騎士団長殺し

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この年の3月中旬から4月にかけて、私は村上春樹の『騎士団長殺し』を読んだ。
通勤に向かう電車に揺られながら、あるときは布団に入ってから眠りに落ちる前など、読書に使える時間は限られてはいたが、その何日かの日々はこの書籍と共にあったと確実にいえる。
といっても、無論すべての私の時間が読書に費やされていたわけではない。そろそろ齢もとり、集中力がいささか弱まっていたのかも知れない。(決して、小説がつまらなかったわけではない。)
ただ、湯船に浸かる間も、若い人妻とベッドを共にする間も、ボックサンのカステラケーキを食べている間も、私は小説がどのように展開していくのかを想像しては心躍らせていたのをはっきりと憶い出せる。

本を片手に持ち歩く私に、その物語は中世のヨーロッパを舞台にしたような歴史的なものか、あるいはファンタジックなものであるかと尋ねる人もあったが、断じてそういう話ではない。
タイトルの『騎士団長殺し』とは、ある画家が屋根裏部屋に隠していた一枚の絵画のタイトルであり、主人公は画家(絵画教室の講師をしたり、肖像画を描いたりしている絵描きなので、画家と呼ぶには正確ではないかも知れないが)であり、
あるとき彼が妻に離婚を言い渡されたところから物語ははじまる。長く孤独なあてどない旅を経て、小田原の山奥にあるかつての日本画家・雨田具彦がアトリエとして利用し暮らしていた家に住まわせてもらうことになるわけだ。
そこで暮らす半年ほどの間に奇妙な出逢いと出来事が次々と起こる、そんな内容だ。

屋根裏部屋に隠すようにして残された一枚の絵、それが『騎士団長殺し』であり、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』をモチーフとしたその絵は主人公の心を惹きつける。娘を誘惑しようとするドン・ジョヴァンニを攻撃して返り討ちにあった騎士団長が、心臓に剣を突き立てられ、血を噴出している。
悲鳴を上げるドンナ・アンナ、その絵の左隅には地面から顔を覗かせた謎の男"顔なが"が描かれていた。

ほどなくしてそんな主人公に肖像画の依頼が舞い込む。それは谷向かいに住む謎多き富豪の免色(メンシキ)という男からだった。
その男の本当の目的とは何なのか?とにかく、主人公はその男と出逢うことになる。そんなある真夜中、静まり返った闇の奥から鈴の音が聞こえてくる…。

前半部分をざっと振り返っただけでも、なかなか興味を惹く展開ではないか、と私は思った。そこにはミステリアスでありながら、多くの興味と興奮を焚きつける何かがあった。
この先はこのブログを読む人にとって、いささか障害であるかもしれないので、ネタバレ要素は排除して説明することになるが(ブログの読者なんてひとりもいない筈なのだが)、読後にはわかるような書き方で記しておこうと思う。

『第1部蘇るイデア編』『第2部遷ろうメタファー編』と副題があるのだが、これはいつも表面的にはとても簡単なようでいて、実はなかなか巧妙かつ丁寧に書かれた村上作品(龍ではない)を文章の上っ面でしか読めない読者へのヒントみたいなものを提示してあるのが今回の一番の面白い部分ではないだろうかと感じた。それはまるで「切れてるチーズ」に切れていると説明書きがあるように。
そういう方面から物語を紐解くのは確かに難解なのだが(女性の胸の大きさへのこだわりを指摘したり、女性と簡単にベッドを共にする主人公に嫉妬を抱いたりするのはなんて楽な生き方だろうか?)、そんな概念すら持たない読者にとっては良い気づきになるかも知れない。
出版後によくいわれた南京虐殺への記述についてもそうだが、ある種、東北の震災やアウシュビッツなどの記述についても、賢明な読者であれば、それは強力なメタファーであると気づくべきなのだ。
「神曲」の地獄編のような、後半のメタファーの洞窟のくだりにしても、拡大して解釈するならば、"人類の歴史(時間)に内包された地獄"をそれこそメタファーとして描いたものであり、この作品全体が、その傷からの再生を導こうとして書かれたものであると感じとれるものである。
だから、というか、この作品は多くの謎を残してはいるが、閉じられた形で終わっているのだろう。その謎の多くはまだこの世界の誰にも解かれていないのだから。

今回、私が興味深かった点は、免色という男の存在の持つ「悪」について。60章のタイトルにもある「もしその人物がかなり長い手を持っていれば」より少し引用する。
-免色の家からまりえが自分の家を眺めた時の描写について-、「彼女の家は谷を隔ててすぐそこにあった。空中に手を伸ばせば(もしその人物がかなり長い手を持っていれば)、ほとんど届いてしまいそうなところに」(456ページ)
この部分を読んではっとなったのが、冒頭のプロローグ(プロローグはたいてい冒頭なのだが)に出てくる"顔のない男"の描写だった。
「彼はとても長い手を持っていた。」と記述されてある。そこにクローゼットを開けようとしてやめた"免色ではない免色"がこの顔のない男ではないかと推測される。
そして、顔のない男はハッピーエンドとなった物語の後日も、主人公の元を訪れ、少女まりえのペンギンのお守りを返そうとはしていない。

これに気づいた時に、免色の持つ「悪」と、物語が単純なハッピーエンドでもなかったことに、つまり完全に環が閉じれられていないことに、私は驚愕した。
それと同時に、もしかしたら、「第3部彷徨うプシュケー編」とか「第4部迫り来るパイドン編」あるいは「第5部踊る踊る大メトニミー編」なんてものが描かれるかもしれないと、これまで思いも寄らなかった期待を小さな胸に抱いてしまった。

あくまでも希望的観測だが、"私"や"免色"の物語はまだ続いていくのかもしれない。

ひとつの観念として。

p.s.偶然にもこの記事が記念すべき当ぶろぐの3500目の記事になりました。coldsweats02ありがとーdollar

 

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2016年5月20日 (金)

県庁そろそろクビですか?

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本屋さんにて、目に留まった『県庁そろそろクビですか?:「はみ出し公務員」の挑戦 』(円城寺雄介/小学館新書)という一冊。

タイトルとか内容ではなく、
表紙がまんま江川達也っぽい絵柄だったので、
またどんな奴がこんなヘタクソな劣化パクりイラスト描いてるんだ、と手に取ってチェックしてみてびっくり。

なんと、表紙イラストは江川達也氏本人のようだった。

最近、漫画描いてない気がしてたけど、(※もしかしたら何か連載してるかも知れないけど調べてない)
ここまで画力が落ちているというか、もしくは手抜きの仕事しているとは、情けない。。

そろそろ漫画家クビですわ。(w




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2016年4月 9日 (土)

犬にいいものわるいもの

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『犬にいいものわるいもの』(臼杵新 (監修) ウスキ動物病院院長 造事務所編著/三才ブックス)を買った。

人間の食べ物とか子供のおやつなどを扱ったこのテの本はブーム的にあちこちで出版されてたけど、
ペットものはあんましみたことがなかったので手に取ってみた。

基本的に1ページに1商品を写真入りで成分なども含めて何がよくて何がわるいのかを説明してあるのがわかり易くていい。

フードからおやつから、
掲載されてある商品もわりとよく見かける品だし、
とても参考になった。

◎○△×で分類されていてすぐに判別できるのもOKです。

犬好き人間にはオススメのいいほんです。




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2015年8月 1日 (土)

卑怯者の島

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小林よしのり氏の著作『卑怯者の島』を読んだ。

戦後70年特別企画とあるので、

早めに読まねば、と思い、優先的に読ませて戴いた。

まず、この作品は全12話の構成なのですが、

第六話までは10年近く前の『わしズム』で読んでいたものでした。

『わしズム』が休刊なのか廃刊なのかで無くなってしまったことで、

この作品の続きも気になってたのですが、

やっと読める、って感じで取り敢えず嬉しかったです。

さて、物語はある島(ペリリュー島)での白兵戦から始まる。

圧倒的なアメリカ軍に対して、

瀕死の日本兵の小隊が挑むわけですが、

主人公の神平は卑怯なことに戦闘中に敵前逃亡してしまう。

多くの仲間が死んでいった戦闘の後、

生き残った神平と隊長たち。

飢えと死の充満した洞窟に身を隠し、

闇の中で自己嫌悪と自己憐憫を抱えながら神平は悩む。

…、

『わしズム』連載時に読んでいた部分まで、

思っていた通り、戦場の残酷さを突き付けてくるような描写が多々あり、

その悲惨さを訴えた作品であろうことは間違っていなかった。

ただ、

最終話を読んだとき、

まさかの展開に「やっぱこの人天才だわ・・・」と思ったのは予想外と言うか、

驚きと感動に包まれた。

確かに今でもこれくらいは描く力のある人なんだけども、

それにしてもまぁ、スゴいですわ。。

途中に出てくる「女の愛国心なんて信じられん!」なんてセリフや、

隊長の壮絶な死の場面や、

戦闘自体の結末なんかも確かにドキっとさせられたりしたけど、

まさかあんなオチが待っていようとは。。

さらっと読んでさらっと忘れてしまうつもりの軽い読書だったのに、

一生脳裏に焼き付いてしまったかも知れん。。(w

戦後70年に手を合わせるような作品じゃなかったのかよ…。

戦後70年が経過して、

今一度深く考えておけ、という小林よしのりの執念最後の想いが詰まった一作だったと思う。



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2015年6月 9日 (火)

対決対談!「アイヌ論争」とヘイトスピーチ

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小林よしのり×香山リカ『対決対談!「アイヌ論争」とヘイトスピーチ』(創出版)を読んだ。

雑誌『創』20153月号で話題になった対談だが、

ブックレットとして別枠での販売となる。

その経緯は本書に詳しいが、

対談後にツイッターなどでの小林氏のアシスタントである時浦氏と香山氏との衝突が激化していたので、

今の出版はいいタイミングだと思う。

あとがきでその後の悪化した関係が読み取れるので、

まさにリアルタイムで読むに相応しい一冊だった。

小林氏はこの対談は無駄だった、と言った風な胸中を吐露しているが、

正直、読んでて香山氏の的外れな回答こそ多いものの、

小林氏的にとっては立場を説明することが出来た良き場だったように思う。

それにしても香山氏のその後の発言をみていると、

ヒドイものだなぁ、とは思うが。

そんな顛末も含めて、

それぞれあとがきで論争してるので、

その部分が一番のお愉しみかと。

「今回は小林さんの主張を撤回していただかないと帰れません」と始まった対談だが、

香山氏はいつ家に帰れるのだろうか。(w



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2013年9月26日 (木)

世にも奇妙なタモリ論

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樋口毅宏の『タモリ論』(新潮新書)を読んだ。

「タモリとは何か?

オビにその「狂気と神髄に迫る革命的芸人論」とあったので、

手に取ってみたらなかなか面白い本だった。

軽妙な語り口には思考錯誤を感じるし、

彼のタモリへの愛はとても深いことは理解できた。

概ね満足なのではあるが、

実はタイトルの「タモリ論」とあるようなタモリだけに執着した本か、と言われるとそうでもない。

その部分では個人的に満足ではなかった。

読後としては「いいとも論」というのが率直な感想、、、そんな「ゆるい」印象だ。

更に言うなら「笑っていいとも!のタモリ論」。

著者は(※本人も後半に書いていたので自覚的らしい)大きく分けて、

BIG3」と「いいとも」、そして「タモリ」について論じている。

その中でもたけしについての論考がだいぶページを割かれており、

その辺がちょっとタモリと遠のいた原因だろうか?

読んでいてちょっと首を傾げたのも確か。

けど、その部分も面白いっちゃあ面白いんだけども。。。

しかしまぁ、

個人的にはもっとタモリを「真正面」から掘り下げてみても善かったのではないか、とは想った。

この著者は「いいとも」をすごく沢山観ているので、

「いいとも」で得た情報量はなかなかに豊富で、

そういう意味では脱帽するが、

タモリの神髄は「いいとも」には無いのではないか、と想うからだ。

著者はタモリを「絶望大王」と評し、

総てに絶望している、とするが、

個人的にはタモリがそれほど絶望しているとは想えない。

この本で善かった見解で、

タモリが「はかたもん」だから、

という論考があった。

だとすれば、

「いいとも」を初めとするスタッフや田辺エージェンシーの生活のために彼は「いいとも」を続けているのではないか、と。

そこで疑問に感じたのは、

決して理由はそれだけではないだろう、という想いだ。

タモリほど多趣味でうなるほどの財産がある男なのだから、

当然、そろそろもう隠居したいとは想っているだろう。

それは加齢した今では「スタッフのためだけに」なんてレベルはとっくに超えている欲求だと想う。

それでもタモリが続けている理由は何か?

それはまさに自分を「面白い」と認めてくれた赤塚不二夫に対する深い想いなのではないだろうか。

本著の冒頭で触れていた赤塚とタモリの関係からも、

これがタモリが「いいとも」を続投する最大の理由に値しないだろうか?と俺なら仮説してみるけどなぁ。

あと、

タモリを論じるには、

彼の音楽に対する造詣の深さにも触れておくべきだろう。

タモリには3枚のアルバムがあるのに、

話題にすら上っていないのはけしからん。

また、この著者が想っている以上にタモリはジャズ等にも詳しいし、

その辺りからタモリの人間的深さみたいなものも論じてもらいたかった。

いつだったか、マイルスに逢って恐縮(委縮)するタモリ、なんてのもすごく人間的だったし、

論ずるに値するエピソードだったと想うのだが、如何だろうか。

あとは江戸時代の地図やら鉄道やら坂道やら、

訳のわからない趣味もタモリの神髄ではないだろうか?

はたまた他のBIG3と較べてあまりにもプライヴェートをほとんど語らないのもタモリの神髄なのではないだろうか?

何やら後半はクレームみたいになってしまったけど、

こういう風に「タモリ」についてあらためて多くの人が考え、論じられる一冊ではないかと想う。



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2013年9月25日 (水)

スモーク

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シルヴィ・ギエムの『エヴィダンシア』を観た。

コンテンポラリーの数作を集めたものだが、

どれも驚異的に美しく、

また創造的である。

ウィリアム・フォーサイスの「SOLO」はアドリブとは想えないスピード感ある作品で、

ギエムの「ブルー・イエロー」は抑えた動きながらも何度も観るほどに味のある振り付けが魅力だ。

だが、

マッツ・エックとのパ・ド・ドゥが見物の「スモーク」は芸術性が非常に高いデュエットで、

更にメッセージ性も強いので特に善かった。

特に後半とかは驚きの連続だったなぁ。。

なんて振付だ。。

「ムーヴメント」「風の中に誰かがいる」はダンスそのものと言うよりも、

映像的にちょっと前衛を狙ったもので、

実験的な作品となっている。

一見の価値アリですじゃ。



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