2018年2月 2日 (金)

怪奇まんが道 奇想天外篇

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『怪奇まんが道 奇想天外篇』(原作・宮﨑克 漫画・あだちつよし)を読んだ。

前回の『怪奇まんが道』に次いで2冊目になります。

前回も凄い面子だったのですが、
今回もなかなかに凄い。 

まず、冒頭の御茶漬海苔先生なんて男か女かも知らなかったし、
これまで実在するのかさえ考えたことも無かったくらいでして、
その人の生い立ちから知ることが出来、かなり興味深かったです。

その次の諸星大二郎先生はよく読んでいたとはいえ、
新人時代から頑なに信念を曲げずに描き続けて来られたのがこうやって時代を経てよく判るストーリー構成で何度も読み返しました。

外薗昌也先生はホラー映画好きであったにも関わらず、
なかなか自身の描きたいものが見つからず、苦悩して来た様が格好よかったですね。

最後の近藤よう子先生は高橋留美子先生との同級生で、
あんな超メジャーな天才との長い長いドラマが描かれていて、なんか本当の意味での"まんが道"って感じで感動的でした。

全体にたった4話とはいえない密度で、
非常に心に重たい一冊です。think




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2018年1月24日 (水)

鳩の血[七つ屋志のぶの宝石匣(第6巻)]

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度々になりますが『七つ屋志のぶの宝石匣』の第6巻の御紹介になります。

今回の表紙絵が凄くかわいかったのと、
前回書きたかったことが想い出せたので…。

倉田屋という質屋が舞台(※といっても宝石メイン)の漫画なのですが、
設定として、顕定(あきさだ)の過去にも迫る今回、
-顕定が両親から祖母にあずけられた後、一家が行方不明になっているわけですが、-
彼自身が質草みたいな立場になっているところが今後のドラマの胆だなぁ、と感じるわけです。

あと、
二ノ宮知子さんの絵が、線が少ないわりに人物の年齢の描き分けがめちゃくちゃ上手だなぁ、ということが
最近すごく気にしながら読んでいます。

不自然にシワを増やしたりしてるわけでもないのに、

ナチュラルに年齢を描き分けててうまいなぁ、としみじみします。

そんなわけで、

6巻読んだ現在、やっぱ顕定の家族の消失した理由と安否、気になりますね。

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2018年1月 6日 (土)

ブラック・ダイアモンド[七つ屋志のぶの宝石匣第5巻]

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二ノ宮知子氏の『七つ屋志のぶの宝石匣』は現在刊行中の第5巻まで読みまして、
中間報告となります。

2巻の読後、なんか大筋から脱線してる気がしたし、
もしかしたらそのまま失速してしくのでは?なんて危惧してましたけど、
3巻からこの5巻まで、実に面白い読み切り系のスタイルでありながら、
大筋のサスペンス部分もちらほら絡めて来ているのがgoodです。

長く続くといいな。



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2017年12月16日 (土)

夢で見たあの子のために

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三部けい氏の『夢で見たあの子のために』(第1巻)を読んだ。

幼い頃家族を惨殺された主人公の少年が、
高校生になった今もその犯人に復讐しようと心に殺意を抱いて生きている。

その辺りは普通なのだが、
珍しい設定として「殺された双子の兄が見た光景と同じ視覚が彼に伝達されていた」、というのがあり、
今後、その設定をどう活かしていくのかが注目される。

今回も相変わらず漫画のテンポもよくて読み易いし、
面白いので続きが気になるなぁ。delicious

多少、「偶然」が出て来るけど、
偶然すらもあまりご都合主義に思わせないのもテクニックがあるからだと思うし、
安定感がありますし。

出たてだから今が旬だよ。wink




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2017年11月11日 (土)

君の名は。

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新海誠監督の映画『君の名は。』を観た。

去年の大ヒットはまさに空前だったんで興味はあったんですが、
何故か厭な予感がしたので観に行くこともなく、
それこそ情報も「男女が入れ替わる」ってくらいで、何も知らない状態でdvdがリリース、
それでもすぐに観る気もせず、今頃になって観ることに…。

感想としては意外にも胸キュンスカットで面白い映画でした。(w

もっと早く観ても善かったですわ、これは。
好き度で言うと『サマーウォーズ』くらい好きです。

1200年ぶり(?)となる彗星接近する日本が舞台で、
田舎町に暮らす女子高校生・三葉と東京で暮らす男子高校生・瀧が、
ある日突然目覚めると身体が入れ替わっている。

例の入れ替わりモノの定番みたいな展開で、
なかなかに陽気なラブコメとして話しは進んで行く。

ただ、その不定期な入れ替わりは次に寝ると元に戻っていて、
お互いにメモを残したりしながら、その日の状況なんかを相手に伝えておいたり、
みたいな展開で、
いい加減、こっちも「携帯で電話したらよくね?」とか気づき始める30分辺りで、
その二人の入れ替わりが途絶えてしまう。

そして、瀧は記憶を頼りに三葉を探しにその街を訪れるが…。

身体の入れ替わりに関して、どういう理由があるのかというのは勿論注目していたけど、
ここからクライマックスまでのちょっとトンデモな展開はいい意味でアニメ的だし、
めちゃくちゃ心地よかった。

なんといってもそこまでぶっ飛んでいながら、
ちゃんと辻褄をあわせにいっているところがヒットした要因なんでしょう。
素晴らしいです。

確かに映像が綺麗で、そこも魅力のひとつでしたけど、
個人的には神木隆之介の演技が特に素晴らしかったと思いました。
女性になったときの女子高生な演技を声だけであれだけちゃんと伝えてくれたってのが、

凄いし、最後の方では見事に活きていたな、と。

ちょっとずつ気になる箇所も無くはないですけど、
非常にいい映画だったんではないでしょうか。

10代の頃の気持ちがちょっと憶い出されたですね、恥ずかしながら。(w

次回作に期待しております。

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2017年11月 4日 (土)

友達100人できるかな

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とよ田みのるさんの『友達100人できるかな』(講談社/全5巻)を読んだ。

36歳の主人公の世界に突如として宇宙人が現れ、
地球人に「愛」が存在するのか、
それを確認調査に来たと告げられる。
その試験として、主人公は少年時代(80年代)に送られ、期間内に友達を100人作らないと、
地球は滅亡することになる…。

とんでもない設定なので、
それだけが特化した漫画かと思ったけど、
ひとつひとつのエピソードがきっちり丁寧で、
それでいて話しの構成に変化を加えたりと、
最後まで少しも無駄がなくて、まさに完璧な作品だった。

絵柄が絵柄なので、
あんまし…みたいな気もするのも判りますが、
そこは一読、
"漫画力"がとにかく凄い作者だと思いますのですぐに馴染むと思います。

80年代の風景そのものにも愛情のある書き込みとかも丁寧だし、
アイテムだけでなく、雰囲気全体でその時代を懐かしく伝えてくれます。

慾をいえば、本当に100人分きっちりと総てにエピソードがあれば良かったです。
…ていうか、もっと長くこの作品の世界観に浸って居たかったってだけですが。

あと、全5巻ですが、意外にも最後の方が駆け足で終わる感じでなくて、
必然的にそう展開した感じで、打ち切り感が全くなく、
本当にうまくまとめたなぁ~と感心しました。

適度なギャグとシリアスさが心を癒す、そんな名作です。

この作品を読んだあなたに愛があるか、
確認したいものです。catface




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2017年11月 2日 (木)

赤異本と黒異本

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『赤異本と黒異本』
(原作:外薗昌也×漫画:鯛夢×呪みちる)を読んだ。

もともと外薗昌也さんの原作ありきの漫画作品ですので、
ホラーというよりも怪談な感じですが、
個人的にはこういうののほうが好きです。

鯛夢さんの描く『僕の家』がほとんどこの本の大半を占めるのですが、
いい意味でライトで読み易いのが魅力でした。

呪みちるさんの描く『ビラビラ』『地獄腐女子』はどちらも短編ですが、
『僕の家』と同等くらいの密度があり、
実は読み応えがありました。

何れも優れた怪談で、
ちょっとリアリティもあるし、良い味出してんな、と充分に愉しめました。




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2017年10月15日 (日)

ポーの一族 春の夢

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萩尾望都大先生の不朽の名作『ポーの一族』の続編が40年ぶりに刊行されました。

コミックスにまとめられて発売されたのは7月半ばで、
勿論、すぐに購入しておりましたが、
お察しの通り、それからズルズルと少しずつ読んで、やっとこさここで御紹介することになりました。(w

『ポーの一族 春の夢』

初めて前作を読んでからでも20年~30年くらい経っていて、
もう内容なんて完全に忘れてしまっていてもおかしくないのですが、
それこそ昔話や童話くらいのレベルで記憶に残っている『ポーの一族』は、
本当にそれくらいの名作だったのだな、とあらためて思います。

そんな大名作の続編を40年も経て描くなんてことが本当に可能なのだろうか?

本当は読みたくなかったけど、萩尾望都大先生を信じて、読むことを決意しました。

まずはもうゾンビなんか古い、これからは吸血鬼だ、とホラーマニアたちが思っていた時期だったので、
このタイミングで出して来たところは編集者の時代を読む嗅覚が鋭かったのだと褒めたいところです。

さて、
今回は、第二次世界大戦の時代、イギリスの郊外に疎開して来たブランカというユダヤ人少女と兄弟一家を主軸にして、
エドガーとの交流を描いています。
その生と死の入り混じった時代設定を持って来るだけでも流石なのですが、
戦争の悲劇なども描きながら、ポーの一族とその同族の存在など、壮大なスケール感をこの一冊にまとめあげた手腕は見事としか言えません。

個人的にはファルカが空間を移動するくだりはリアル路線を推したい身からするとやり過ぎていて気になりましたけど、
エドガーたちの神秘性は保持されておりましたので、目を瞑ります(w

このようなドラマティックで、スケールの大きな物語の続編を読めたことに感謝します。

それこそ萩尾望都などほとんど歴史上の作家くらいのイメージですが、
これほどの作品が描けるほど未だに現役バリバリなのは、
もしかしたら…彼女はポーの一族なのかも知れません…。

ファンならずとも一読の価値のある一冊でした。

絶品です。





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2017年10月 5日 (木)

血の轍

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押見修造氏の新作『血の轍』第1集を読んだ。

『ぼくは麻理のなか』を絶賛したすぐ後に終了し、
いつもあと一歩欲しいところで完結してしまう惜しい作品が多いので、
今回もなんか不安ではありますが、
なかなか今回も期待させられる内容でした。

中学生の男子が主人公で、
過保護気味の母親との関係性を今回は選んだようです。

すぐに読めてしまうのでそれ以上書くとネタバレになるので難しいのですが、
そこに親戚やら学校での恋話なんかもいろいろ混ぜて、
思春期の少年の揺れを描く模様です。

まぁ、内容は読んでもらうとして、
この物語の展開のゆったりとした時間の流れがなんともこの時代には珍しい気がしたので、
今回御紹介しました。

ガチャガチャバタバタ展開する漫画が多い中、
こういう落ち着いた作品は貴重だと思います。

勿論、事件的なものが起こるんだけど、
日常の風景が活きているからこその盛り上がりをみせるんだろうなぁ。

やっぱりいま目が離せない作家さんですね。




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2017年10月 1日 (日)

団地ともお

団地妻かーーーーーーーーーッ!!!!!Img_6325





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