2017年11月11日 (土)

君の名は。

Timinonaha


新海誠監督の映画『君の名は。』を観た。

去年の大ヒットはまさに空前だったんで興味はあったんですが、
何故か厭な予感がしたので観に行くこともなく、
それこそ情報も「男女が入れ替わる」ってくらいで、何も知らない状態でdvdがリリース、
それでもすぐに観る気もせず、今頃になって観ることに…。

感想としては意外にも胸キュンスカットで面白い映画でした。(w

もっと早く観ても善かったですわ、これは。
好き度で言うと『サマーウォーズ』くらい好きです。

1200年ぶり(?)となる彗星接近する日本が舞台で、
田舎町に暮らす女子高校生・三葉と東京で暮らす男子高校生・瀧が、
ある日突然目覚めると身体が入れ替わっている。

例の入れ替わりモノの定番みたいな展開で、
なかなかに陽気なラブコメとして話しは進んで行く。

ただ、その不定期な入れ替わりは次に寝ると元に戻っていて、
お互いにメモを残したりしながら、その日の状況なんかを相手に伝えておいたり、
みたいな展開で、
いい加減、こっちも「携帯で電話したらよくね?」とか気づき始める30分辺りで、
その二人の入れ替わりが途絶えてしまう。

そして、瀧は記憶を頼りに三葉を探しにその街を訪れるが…。

身体の入れ替わりに関して、どういう理由があるのかというのは勿論注目していたけど、
ここからクライマックスまでのちょっとトンデモな展開はいい意味でアニメ的だし、
めちゃくちゃ心地よかった。

なんといってもそこまでぶっ飛んでいながら、
ちゃんと辻褄をあわせにいっているところがヒットした要因なんでしょう。
素晴らしいです。

確かに映像が綺麗で、そこも魅力のひとつでしたけど、
個人的には神木隆之介の演技が特に素晴らしかったと思いました。
女性になったときの女子高生な演技を声だけであれだけちゃんと伝えてくれたってのが、

凄いし、最後の方では見事に活きていたな、と。

ちょっとずつ気になる箇所も無くはないですけど、
非常にいい映画だったんではないでしょうか。

10代の頃の気持ちがちょっと憶い出されたですね、恥ずかしながら。(w

次回作に期待しております。

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2017年11月 4日 (土)

友達100人できるかな

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とよ田みのるさんの『友達100人できるかな』(講談社/全5巻)を読んだ。

36歳の主人公の世界に突如として宇宙人が現れ、
地球人に「愛」が存在するのか、
それを確認調査に来たと告げられる。
その試験として、主人公は少年時代(80年代)に送られ、期間内に友達を100人作らないと、
地球は滅亡することになる…。

とんでもない設定なので、
それだけが特化した漫画かと思ったけど、
ひとつひとつのエピソードがきっちり丁寧で、
それでいて話しの構成に変化を加えたりと、
最後まで少しも無駄がなくて、まさに完璧な作品だった。

絵柄が絵柄なので、
あんまし…みたいな気もするのも判りますが、
そこは一読、
"漫画力"がとにかく凄い作者だと思いますのですぐに馴染むと思います。

80年代の風景そのものにも愛情のある書き込みとかも丁寧だし、
アイテムだけでなく、雰囲気全体でその時代を懐かしく伝えてくれます。

慾をいえば、本当に100人分きっちりと総てにエピソードがあれば良かったです。
…ていうか、もっと長くこの作品の世界観に浸って居たかったってだけですが。

あと、全5巻ですが、意外にも最後の方が駆け足で終わる感じでなくて、
必然的にそう展開した感じで、打ち切り感が全くなく、
本当にうまくまとめたなぁ~と感心しました。

適度なギャグとシリアスさが心を癒す、そんな名作です。

この作品を読んだあなたに愛があるか、
確認したいものです。catface




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2017年11月 2日 (木)

赤異本と黒異本

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『赤異本と黒異本』
(原作:外薗昌也×漫画:鯛夢×呪みちる)を読んだ。

もともと外薗昌也さんの原作ありきの漫画作品ですので、
ホラーというよりも怪談な感じですが、
個人的にはこういうののほうが好きです。

鯛夢さんの描く『僕の家』がほとんどこの本の大半を占めるのですが、
いい意味でライトで読み易いのが魅力でした。

呪みちるさんの描く『ビラビラ』『地獄腐女子』はどちらも短編ですが、
『僕の家』と同等くらいの密度があり、
実は読み応えがありました。

何れも優れた怪談で、
ちょっとリアリティもあるし、良い味出してんな、と充分に愉しめました。




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2017年10月15日 (日)

ポーの一族 春の夢

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萩尾望都大先生の不朽の名作『ポーの一族』の続編が40年ぶりに刊行されました。

コミックスにまとめられて発売されたのは7月半ばで、
勿論、すぐに購入しておりましたが、
お察しの通り、それからズルズルと少しずつ読んで、やっとこさここで御紹介することになりました。(w

『ポーの一族 春の夢』

初めて前作を読んでからでも20年~30年くらい経っていて、
もう内容なんて完全に忘れてしまっていてもおかしくないのですが、
それこそ昔話や童話くらいのレベルで記憶に残っている『ポーの一族』は、
本当にそれくらいの名作だったのだな、とあらためて思います。

そんな大名作の続編を40年も経て描くなんてことが本当に可能なのだろうか?

本当は読みたくなかったけど、萩尾望都大先生を信じて、読むことを決意しました。

まずはもうゾンビなんか古い、これからは吸血鬼だ、とホラーマニアたちが思っていた時期だったので、
このタイミングで出して来たところは編集者の時代を読む嗅覚が鋭かったのだと褒めたいところです。

さて、
今回は、第二次世界大戦の時代、イギリスの郊外に疎開して来たブランカというユダヤ人少女と兄弟一家を主軸にして、
エドガーとの交流を描いています。
その生と死の入り混じった時代設定を持って来るだけでも流石なのですが、
戦争の悲劇なども描きながら、ポーの一族とその同族の存在など、壮大なスケール感をこの一冊にまとめあげた手腕は見事としか言えません。

個人的にはファルカが空間を移動するくだりはリアル路線を推したい身からするとやり過ぎていて気になりましたけど、
エドガーたちの神秘性は保持されておりましたので、目を瞑ります(w

このようなドラマティックで、スケールの大きな物語の続編を読めたことに感謝します。

それこそ萩尾望都などほとんど歴史上の作家くらいのイメージですが、
これほどの作品が描けるほど未だに現役バリバリなのは、
もしかしたら…彼女はポーの一族なのかも知れません…。

ファンならずとも一読の価値のある一冊でした。

絶品です。





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2017年10月 5日 (木)

血の轍

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押見修造氏の新作『血の轍』第1集を読んだ。

『ぼくは麻理のなか』を絶賛したすぐ後に終了し、
いつもあと一歩欲しいところで完結してしまう惜しい作品が多いので、
今回もなんか不安ではありますが、
なかなか今回も期待させられる内容でした。

中学生の男子が主人公で、
過保護気味の母親との関係性を今回は選んだようです。

すぐに読めてしまうのでそれ以上書くとネタバレになるので難しいのですが、
そこに親戚やら学校での恋話なんかもいろいろ混ぜて、
思春期の少年の揺れを描く模様です。

まぁ、内容は読んでもらうとして、
この物語の展開のゆったりとした時間の流れがなんともこの時代には珍しい気がしたので、
今回御紹介しました。

ガチャガチャバタバタ展開する漫画が多い中、
こういう落ち着いた作品は貴重だと思います。

勿論、事件的なものが起こるんだけど、
日常の風景が活きているからこその盛り上がりをみせるんだろうなぁ。

やっぱりいま目が離せない作家さんですね。




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2017年10月 1日 (日)

団地ともお

団地妻かーーーーーーーーーッ!!!!!Img_6325





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2017年9月24日 (日)

悪魔を憐れむ歌

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梶本レイカ『悪魔を憐れむ歌』第1巻を読んだ。

最近、1巻くらいではどう転ぶか判らないので、
オススメ行動は控え気味にしてたんだけど、
この作品は期待してもいいかもしんない。

「箱折連続殺人事件」という猟奇的な殺人事件(人の関節を逆に折って殺す手口)を追う刑事が主人公なのですが、
わりと序盤に捜査の過程でその犯人と接触がある。(※まだ気づいてはいない)
その二人を軸にして、物語が周囲と過去を巻き込みながら転がり始める…。

こんな煽りでいいかな(w

残酷な描写もあるけど、それだけに命の真髄に迫るような展開になるのではないかと期待しております。

次巻、愉しみです。



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2017年9月15日 (金)

約束のネバーランド

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『約束のネバーランド』
(原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか/集英社)を読んだ。

現在、5巻まで発売中で、とりあえず一段落ついた感じなので、
御紹介してもいい頃合いかと思いまして。

グレイス=フィールド・ハウス(GFハウス)に住む孤児たちは日課としてテストを受けて、
後はただ愉しく遊んで暮らす毎日を送っていた。
優しい"ママ"という母親役の女性一人で、何十人もの子供たちの面倒を見ている。
主人公のエマたちはそんなハウスで明るく暮らしていたが、…?

‥若干、ネタバレしないと面白さをどうしても伝えられないので、
ほんの少しだけ書きますと、
あるきっかけで、そのハウスが、鬼たちによる人肉農園であることを知るわけです。
つまり、自分たちは、家畜だったと。

それで、天才的に頭のいいノーマンの企てで、
エマと子供たちは脱走することを決める。

この大枠の設定は『アイランド』だったり、最近の『進撃の巨人』や『暗殺教室』だったりそのあたりからだと思うけど、
細かい味付け部分が『赤毛のアン』だったり『ピーターパン』『あしながおじさん』とか児童文学の名作だったりする点がかなり良いセンスではないかと。

脱走して外の世界がどうなっているのか?

『進撃の巨人』の最初の頃に僕たちが期待していた展開に近い気がする。
(※あちらはあちらで良かったと思うけど。)

どれくらいこの先広がりがあるのか判らないけど、
なかなか期待出来そうなので、読み始めるから、今かな、と思います。

読書の秋にでも是非、どうぞ。




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2017年7月21日 (金)

思い出のマーニー

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公開から随分経っておりますが、
とうとう米林宏昌監督の『思い出のマーニー』を観ました。

レビューなんかを観ても高評価のようで、
多少は気になっていたので、
わりと真剣に観ることにしました。

感想としては悪くなかったです。

ただ、年齢的なものか、性格的なものかは判らないですけど、
…表面的に観ると結構、感動作なんですけど、
つい深読みしてしまい、
感動したりとか、、、そもそも感情を揺さぶられることのない作品だったってのが正直なところです。

別のこと考えてしまっている時点で、演出力が弱かったりして物語に集中出来てないからだと思うので、
せいぜい65点くらいの映画として自分の中での評価は落ち着いています。

物語は、幼い頃に両親を亡くした少女・杏奈が、
喘息の療養として北海道の田舎町に行くところから始まります。
ある原因もあり、杏奈は心を閉ざしておりまして、周囲と馴染めずにいます。
そんな彼女が、なんとなく発見した海辺の湿っ地屋敷で、ふと出逢った謎の少女マーニーと交流を持つようになり、
次第に心が溶解して行く、といった内容です。

まぁ、イギリスの名作児童文学を基にしているので、
そんな入り組んだ話しでもないのですが、
その辺は丁寧になぞっていて、いかにもジブリらしい作品になっておりました。

----------------以下、ネタバレ------------------------------------------

ただ、アリエッティの時もそうでしたけど、
この監督さんは自分の置かれた現状や心情なんかを投影して作品を作るタイプのようで、
その辺がこの作品を薄っぺらいものにしている原因なのではないかと思います。

つまり、湿っち屋敷はスタジオジブリで、
自分を育ててくれている今の親にあたる人が、役所からお金を貰っていることで、
主人公は自分への愛情に疑問を抱いているわけですが、
その叔母さんは鈴木プロデューサーって感じ。
さしずめマーニーは自分が憧れていた宮崎アニメってところで、
見守っている爺さんは高畑勲みたいな感じで、
周囲の人を役に当てはめて作っているようです。

そういう作り方が悪いわけではありませんが、
この監督さんはまだ若いし人生経験が多分弱いので、
宮崎駿みたいなのようなものを感じない、薄っぺらいものになるしかないのだと思います。

パーティーのシーンなんかでは、アリエッティの後に担ぎ出されて体験した映画祭なんかでの居心地の悪さが、
良い感じに演出出来ているし、
今後、いろんな経験を積んで行けばそんな風に活かせれる方だとは思います。

けど、この段階ではまだまだ物足りないという印象は拭えませんでしたかね。

まだ未見ですが、多分、『メアリと魔女の花』でも、
魔法のホウキが折れて(スタジオジブリの解散)、それでも自分たちの力で新しい魔法を手にするんだ、みたいな話しになるんじゃないかな~?
…なんて思いますけど、
正直、今のところ興味は無いです。(※確認のために何れ観るつもりですが)

-------------------------------------------------------------------------

そんな感じで、
中高校生くらいの人にはオススメできる良質のアニメ作品だと思います。




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2017年6月30日 (金)

星の瞳のシルエット-青春フィナーレ-

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柊あおいさんの『星の瞳のシルエット-青春フィナーレ-』を読んだ。

『星の瞳のシルエット』は今から30年前に『りぼん』での連載終了した作品ですが、
当時、その世代の女子には絶大な人気がありまして、
僕がしょっちゅうバカにしていじめてた同級生の女子に借りて読んだのを記憶しております。

幼い頃に出逢っていた香澄と久住君が、中学生(?)高校生(?)になって再会して、
三角関係とかいろいろあってのオーソドックスな物語でしたが、
なんか胸キュンな感じがしたをよく覚えています。

そんなに巧いって漫画家さんでもないのに絵にも言葉にも不思議な魅力がありました。

男のファンと違い、
今の時代になって大っぴらに懐かしがったり語り合ったりされないのは、
読んでたのが女性ばっかりだから?なんて、ちょっと不満に思わなくもないですが、
その火種みたいなものはずっと静かにあったのでしょう、こうして続篇ともいえる短編作品が、
一冊分も描かれたわけですから。

しかも、後半140ページは単行本化に向けて怒涛の描きおろしというからには、
もう即買いするしかありません。

内容はやっぱサプライズして欲しいので、書かないですけど、
良くも悪くも"続篇"といった感じで、
あくまでもサイドストーリーな感じではありましたけど、
冷静に読めないほどあの頃の甘酸っぱさも感じながら、
それこそ時代が激変していった後に振り返ると、逆に乙女の恋愛観は普遍的かも知れないとか強調的に考えてみたり。

なんて、いろいろ考えたくもなったのですが、
正直、香澄たちがあのまま大学生になって、こうした青春時代を送ってくれていたこと(またはそう描いてくれたこと)をとても嬉しく思ったし、
ほっとしたっていうのが感想のすべてかもしれないです。

あと、細かいところで言っておきたいのは、
時代考証もあって、携帯電話とか出てこないのは素晴らしかったです。

もっとこの先の彼女たちの成長を見守っていきたいところですが、
多分、流石にもうないのかなぁ~。。フィナーレってタイトルだしな~。。

少しだけ期待してますけど。。

そんなわけで、久々にアラフォー女子にオススメの一冊です。(w



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