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2017年7月21日 (金)

思い出のマーニー

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公開から随分経っておりますが、
とうとう米林宏昌監督の『思い出のマーニー』を観ました。

レビューなんかを観ても高評価のようで、
多少は気になっていたので、
わりと真剣に観ることにしました。

感想としては悪くなかったです。

ただ、年齢的なものか、性格的なものかは判らないですけど、
…表面的に観ると結構、感動作なんですけど、
つい深読みしてしまい、
感動したりとか、、、そもそも感情を揺さぶられることのない作品だったってのが正直なところです。

別のこと考えてしまっている時点で、演出力が弱かったりして物語に集中出来てないからだと思うので、
せいぜい65点くらいの映画として自分の中での評価は落ち着いています。

物語は、幼い頃に両親を亡くした少女・杏奈が、
喘息の療養として北海道の田舎町に行くところから始まります。
ある原因もあり、杏奈は心を閉ざしておりまして、周囲と馴染めずにいます。
そんな彼女が、なんとなく発見した海辺の湿っ地屋敷で、ふと出逢った謎の少女マーニーと交流を持つようになり、
次第に心が溶解して行く、といった内容です。

まぁ、イギリスの名作児童文学を基にしているので、
そんな入り組んだ話しでもないのですが、
その辺は丁寧になぞっていて、いかにもジブリらしい作品になっておりました。

----------------以下、ネタバレ------------------------------------------

ただ、アリエッティの時もそうでしたけど、
この監督さんは自分の置かれた現状や心情なんかを投影して作品を作るタイプのようで、
その辺がこの作品を薄っぺらいものにしている原因なのではないかと思います。

つまり、湿っち屋敷はスタジオジブリで、
自分を育ててくれている今の親にあたる人が、役所からお金を貰っていることで、
主人公は自分への愛情に疑問を抱いているわけですが、
その叔母さんは鈴木プロデューサーって感じ。
さしずめマーニーは自分が憧れていた宮崎アニメってところで、
見守っている爺さんは高畑勲みたいな感じで、
周囲の人を役に当てはめて作っているようです。

そういう作り方が悪いわけではありませんが、
この監督さんはまだ若いし人生経験が多分弱いので、
宮崎駿みたいなのようなものを感じない、薄っぺらいものになるしかないのだと思います。

パーティーのシーンなんかでは、アリエッティの後に担ぎ出されて体験した映画祭なんかでの居心地の悪さが、
良い感じに演出出来ているし、
今後、いろんな経験を積んで行けばそんな風に活かせれる方だとは思います。

けど、この段階ではまだまだ物足りないという印象は拭えませんでしたかね。

まだ未見ですが、多分、『メアリと魔女の花』でも、
魔法のホウキが折れて(スタジオジブリの解散)、それでも自分たちの力で新しい魔法を手にするんだ、みたいな話しになるんじゃないかな~?
…なんて思いますけど、
正直、今のところ興味は無いです。(※確認のために何れ観るつもりですが)

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そんな感じで、
中高校生くらいの人にはオススメできる良質のアニメ作品だと思います。




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